Snipping Toolでウィンドウキャプチャ & IrfanViewで全画面キャプチャ(右クリック・マウスカーソル含む)

Windows11の24H2の設定 → アクセシビリティ → キーボードにて、プリントスクリーンボタンを使用して画面切り取りを開く:チェックOFF
 &
PowerToys の「Keyboard Manager」の「ショートカットの再マップ」にて、Ctrl + PrtScn(Print Screen):Win + Shift + S(Snipping Toolの起動)
を設定・登録することで

  • PrtScn:画面全体のキャプチャーを即時クリップボードに保存
  • Ctrl + PrtScn:Snipping Toolを起動

となり若干使い勝手が良くなるのですが、以前の記事 Winキー + Spaceキー(入力言語の切り替え)を無効にする に書きましたが、PowerToysの「Keyboard Manager」の「ショートカットの再マップ」に Ctrl + Print Screen:Win + Shift + S を登録すると、
 デスクトップの各アイコンが定期的に右クリックできなくなる
という謎の現象が発生します、と思います。

 

仕方なく諦めて、

  • プリントスクリーンボタンを使用して画面切り取りを開く:チェックON
  • 「ショートカットの再マップ」からCtrl + Print Screen:Win + Shift + S は削除

としていましたが、普段使っている画像閲覧ソフト IrfanView に画面キャプチャの機能があることを今更知って、上記の件に関してPowerToys & IrfanViewで解決することができましたので記事に書いておきます。

 

後述の手順通りに設定・登録することで

  • PrtScn:Snipping Toolを起動してウィンドウを指定してキャプチャ(マウスカーソルは映らない)
  • Ctrl + PrtScn:全画面キャプチャ(右クリックメニュー・マウスカーソル含む)

が可能となります。

ただし1つ注意点があり、

■注意■
IrfanViewのコマンドラインでの画像キャプチャは、全てのIrfanViewが終了していないとキャプチャできません。

  

Print ScreenキーでSnipping Toolを起動する

Windows11の設定 → アクセシビリティ → キーボードにて
 プリントスクリーンボタンを使用して画面切り取りを開く:チェックON

 

プリントスクリーンボタンを使用して画面切り取りを開く:チェックON

 

これでPrint ScreenキーでSnipping Toolが起動するようになります。

 

ただし、Snipping Toolでは

  • マウスカーソルを含んでのキャプチャ
  • 右クリックメニューのキャプチャ※1

ができません。
※1 Snipping Toolの設定で遅延してキャプチャするようにすれば可能ですが、ちょっとイケてないです。

 

なお、Snipping Toolは Winキー + Shift + S
あるいはWinキー + Rで
 ms-screenclip:
で起動できます。

 

Ctrl + Print Screenキーで全画面キャプチャ(右クリック・マウスカーソル含む)

IrfanViewの画面キャプチャ機能 + PowerToysによって、全画面キャプチャ(右クリック・マウスカーソル含む)をデスクトップに自動保存するようにします。

 

IrfanViewに関してはお使いの画像キャプチャソフトが

  • コマンドラインに対応している
  • マウスカーソルを含めてキャプチャできる
  • (必要なら)自動保存できる

のであれば他のソフトでもOKです。

 

先にIrfanViewの設定をします。

 

IrfanViewの設定

IrfanViewのオプション → キャプチャ/スクリーンショットにて、
 マウスカーソルを含む:チェックON
にします。

 

マウスカーソルを含む:チェックON

 

コマンドラインで操作しますので、
 キャプチャ範囲:1)全デスクトップ
になっていなくてもOKです。

 

「開始」をクリックするといったんIrfanViewが最小化しますので、Escキー でキャンセルしてIrfanViewを終了してください。

 

PowerToysの設定

PowerToysの「Keyboard Manager」の「ショートカットの再マップ」にて、

 

左下の「+ショートカットの再マップを追加」

ショートカット:Ctrl + Print Screen

 

アクション:プログラムの実行
アプリ:IrfanViewのフルパス
たぶん
C:\Program Files\IrfanView\i_view64.exe
C:\Program Files (x86)\IrfanView\i_view32.exe
とか

 

引数:/capture=0 /convert=%USERPROFILE%\Desktop\capture_###_$U(%d%m%Y_%H%M%S).png
あるいは
/capture=0 /convert=%USERPROFILE%\Desktop\capture_###_$U(%d%m%Y_%H%M%S).jpg /jpgq=100

  「ショートカットの再マップ」に赤枠の設定を追加します。  

右上の「OK」をクリックして設定画面を閉じます。

これで Ctrl + Print Screenキーで全画面キャプチャ(右クリックメニュー・マウスカーソル含む)がデスクトップに保存されます。

 

 

以上で

  • Print Screen:Snipping Toolを起動してウィンドウを指定してキャプチャ(マウスカーソルは映らない)
  • Ctrl + Print Screen:全画面キャプチャ(右クリックメニュー・マウスカーソル含む)

となります。

 

【メモ】IrfanViewのコマンドライン一覧

以下はIrfanViewのコマンドライン一覧です。

 
コマンド説明
/one起動時に他のIrfanViewが開いている場合は,閉じてから開く
/fsフルスクリーンモード
/bf「画像をデスクトップに合わせる」モード
/title=textウィンドウのタイトルを「text」する
(画像を開かないと反映されません)
/pos=(x,y)ウィンドウ位置をx,yにする
/convert=保存ファイルのフルパス入力ファイルを「filename」に変換してIrfanViewを閉じる
(パターンの項のファイル名の追加オプション参照)
/slideshow=txtfile「txtfile」ファイル記載のファイルリストでスライドショーを再生
/slideshow=folder「folder」内ファイルでスライドショーを再生
/reloadonloopファイルを最後まで再生したらループして再生
(/slideshowオプションで使用)
/filelist=txtfileインプットファイルとして「txtfile」ファイル記載のファイルリストを使用
/thumbsサムネイルウィンドウを開く
/killmesoftly全てのIrfanViewを閉じる
/closeslideshow最後まで再生したらスライドショーを終了し,IrfanViewも閉じる
/page=X入力した複数ページ画像のXページを開く
/crop=(x,y,w,h)入力画像を左上位置x, y,幅w,高さhで切り抜く
/print入力画像を標準のプリンタで印刷し,IrfanViewを閉じる
/print="Name"入力画像を「Name」で指定したプリンタで印刷し,IrfanViewを閉じる
/resize=(w,h)入力画像を幅w,高さhにリサイズする
/resize_long=X入力画像を,長辺を横としてリサイズする
/resize_short=X入力画像を,短辺を横としてリサイズする
/resampleリサンプルする(高画質)
(リサイズ時に使用)
/capture=X
(Xの値については後述)
モニタ全体またはウィンドウを取り込む
/iniINI/LSTファイルの読み込み/保存にWindowsフォルダを使用する
/ini="Folder"INI/LSTファイルの読み込み/保存フォルダに「Folder」を使用する
/clippasteクリップボードから画像を貼り付ける
/clipcopyクリップボードに画像をコピーする
/silentコマンドライン操作時の読み込み/保存で,エラーメッセージを表示しない
/invert画像の色を反転する
(ネガ/ポジ変換)
/dpi=(x,y)DPI値を変更する,スキャン時のDPI値を設定する
/scanTWAIN機器から画像を取得する- TWAINダイアログ表示
/scanhiddenTWAIN機器から画像を取得する- TWAINダイアログ非表示
/batchscan=(options)ファイルメニュー→一括メニューをシミュレート
/bpp=BitsPerPixel入力画像の色数をBitsPerPixelに変更する
/swap_bw白黒反転する
(入力画像が白黒2値の時のみ反映)
/gray入力画像をグレイスケールに変換する
/rotate_r入力画像を右回転する
/rotate_l入力画像を左回転する
/hflip上下反転する
/vflip左右反転する
/filepattern="x"ファイル名パターンが「x」のファイル名のみ閲覧する
/sharpen=X画像を開き,シャープフィルタを値Xで適用する
/contrast=X画像を開き,コントラストを値Xで適用する
/bright=X画像を開き,明るさを値Xで適用する
/gamma=X画像を開き,ガンマ補正を値Xで適用する
/advancedbatch画像にINI ファイルから読み込んだ一括変換詳細オプションを適用する
/hide=Xツールバー(X=1)、ステータスバー(X=2)、メニューバー(X=4)、キャプション(X=8)を隠す
2つ以上隠したい時は値を足す
/transpcolor=(r,g,b)GIF/PNG/ICO保存時にrgbを透過色に設定する
/aspectratio画像の比を保持する
(/resizeと/resampleオプションで使用)
/info=txtfile画像情報をtxtfileファイル に書き出す
/fullinfoEXIF, IPTC, コメントデータを出力する
(/infoオプションで使用)
/append=tiffiletiffileファイルに画像をTIFページとして追加する
/multitif=(tif,files)入力画像から複数ページTIFを作成する
/panorama=(X,files)入力ファイルからパノラマ画像を作成するXは連結方向(1か2)
/jpgq=XJPG保存画質をXに指定する
/tifc=XTIF保存圧縮形式をXに指定する
/wall=X画像を壁紙にする
/extract=(folder,ext)複数ページファイルから全ページを抽出する
/import_pal=palfilepalfileをパレットして読み込み,画像に適用する
(PAL形式の時に使用)
/jpg_rotate=(options)JPGロスレス変換
/monitor=X実行形式スライドショーをモニタXで起動する
/window=(x,y,w,h)実行形式スライドショーのウィンドウ位置(左上隅x,y)とサイズ(幅w 高さh)を設定する
 

/capture=Xの値について

若干紛らわしいですが、/capture=XのX = 設定画面の数字-1 です。

 

マウスカーソルを含む:チェックON

 

/capture=0 は画面全体、設定画面の1:全デスクトップ-全モニター
/capture=1 はマウスのある位置、設定画面の2:デスクトップ領域-現在のモニター(マウス)
/capture=2 はアクティブウィンドウ、設定画面の3:全面のウィンドウ
/capture=3 はアクティブウィンドウの内側(作業エリア)、設定画面の4:前面のウィンドウ(クライアント領域)

 

モニタ1つ・デスクトップ1つの場合は、/capture=0123 のどれも同じ結果でした。

 

 

/capture=4 はマウスで領域選択、設定画面の5:カスタム矩形/領域キャプチャ※左クリックで領域を指定して、左クリックで保存

 

/capture=5 は取り込みダイアログ設定でキャプチャモードを起動、設定画面の6:マウスで選択されたオブジェクト※左クリックでオブジェクトを指定

 

/capture=6 は設定画面の7:指定範囲 だと思いますが、縦横の幅の指定方法が不明でうまくできませんでした。

 

■注意■
IrfanViewのコマンドラインでの画像キャプチャは、全てのIrfanViewが終了していないとキャプチャできません。

 

IrfanViewのコマンドラインをうまくPowerToysに登録すれば、色々なキャプチャ方法の全てがIrfanViewだけで完結できそうな気もします。

 

Snipping ToolよりIrfanViewのほうが起動が早いですし。

Windows10・11
 
この記事を書いた人

kaimonojyoz

Firefoxはかれこれ15年以上使っていて、Firefoxなしでは生きていけない体になってしまいました笑

 

アクアリウムは海水水槽のサンゴを全滅させた黒歴史からモチベーションがほぼゼロとなり、今に至ります。

 

1番長く生きてるお魚はカクレクマノミとゴールドナゲットマロンで、もうすぐ9年になります。

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